ライズ&冬馬さん対談企画ログ

みつめてナイト

『みつめて〜』ページの最後を飾るのは、人気投票第1位のライズ役声優・冬馬さんのインタビュー!

PS.I LOVE YOU! WRITER'S COLUMN
 と、いうわけでお送りいたしますバーチャルインタビュー。
成功するかどうか、かなり冷や冷やモノでしたが……なんとか無事に終わって、今はほっと胸をなで下ろしております。
さて、大好評のうちに続いた『みつめて〜』のページも、これで本当におしまい。
後半はかなり規格モノの連続でしたが、みなさんの『みつめて〜』ライフの少しの足しにでもなっていれば幸いです。
81号の付録には、エンディング攻略のまとめもしてますんで、そちらもよろしく〜。(袋)

ついに実現!? ライズ&冬馬さん
本誌独占バーチャル対談!!

去る6月8日……場所は東京・虎ノ門、コナミの本社ビル8階応接室。
ゲストに、青二プロ所属の人気声優、冬馬由美さん、本誌の人気投票で1位に輝いたライズ・ハイマーさん、
そしてインタビュアーに『みつめてナイト』のシナリオライターであるレッドカンパニーの田村純一さんを迎えて、
この夢の対談企画は始まったのだ。

写真:冬馬さんが電撃PSライズ1位のページを開きながらポーズ
▲本誌と一緒にカシャ! 終始笑いの絶えない楽しいインタビューだったぞ。

写真:冬馬さんと田村さんが並んで座る写真
▲冬馬さんと田村さん。 冬馬さんの左側にいたライズは、写真が嫌いだそうで撮影できず。

「ライズ1位おめでとう記念」冬馬さん&田村さんがお祝い

「1位…? それがどうしたの?」

田村純一さん(以下、田村・敬称略):まずは、ライズ。人気投票1位おめでとう!

ライズ・ハイマーさん(以下、ライズ・敬称略):1位……それがどうかしたの?

冬馬由美さん(以下、冬馬・敬称略):え? そうだったんですか?
(冬馬さんは、ライズが本誌で人気1位だということを知らなかった) おめでとう。
私はてっきり、ソフィアのようなかわいい……男の子が守りたくなるような子が1位だと思ってました。

田村:独走状態らしいです。私的にはシナリオ通り、ですけど(笑)。
で、お互い初顔合わせなわけですが、冬馬さんはライズにどんな印象を持ちました?

冬馬:大人しく、スキのない、しっかりした子だな……と。

田村:ライズはどう? 冬馬さんと会ってみて。

ライズ:……女性としての優しさ、役者としてのスキの無さ……。やはりプロね、と感じたわ。

田村:共感する部分ってあるのかな?

冬馬:片や戦争のプロ……。すごいプロ同士(笑)。

田村:冬馬さんから、何か質問はないですか?

冬馬:そうですねぇ……将来の夢は何ですか?

ライズ:……八騎将の名に恥じぬように……、お父さまを超える騎士になりたい……。

冬馬:騎士に?

ライズ:そう、それが私の誇りだから……。そう言うあなたはどうなの?

冬馬:うーん、そうですねぇ……死ぬまでこの仕事をしていられたら本望ですけど。

田村:やはり声を出すことが好きなんですか?

冬馬:そうですね。演じるということがすごく好きですね。

田村:演じると言う事は、冬馬さんのスタンスで、ライズになりきるということですか?

冬馬:いいえ。結局、なりきるというのは無理ですよね。
自分が持ってない部分は想像の域を越えられないものですから。
事実、戦士としての気持ちは正直わかりません。
戦場に行ったこともないし、剣を持ったこともありませんから(笑)。
ただ感情を表に出せないというのは、ある意味、人が怖いのかな?と。
いつ裏切られるかわからない、信じられるのは自分だけ。
そういった思いは、誰でも一回くらいは学生時代とか思春期に考えることなので、何となくわかるような気が……。

ライズ:……生きているのは私自身、他人は自分の人生を生きられない。
他人同士が信じあったつもりでも、最後はエゴがぶつかり合って……どちらかが妥協しなくてはならないわ。

田村:重い話になっちゃいましたね(笑)。否定はできないけど……。友だちと語り合ったりしないの?

ライズ:必要ないもの……。

田村:冬馬さん、何かアドバイスを(笑)。

冬馬:人と交流するのって、すごくエネルギーのいることですよね。
でも、一人で考えている以上、行き着く先の答えは結局同じ。
それを打破できないと、いつまでたっても成長できないと思う。
無理に仲良くしろとは言いませんが、TPOに応じてアドバイスしてくれる人を見つけるといいんじゃない?

ライズ:理解はできるけど……納得はできない。

冬馬:他の八騎将の人たちは? 仲間でしょ。

ライズ:彼らはライバルよ……。なかには、同じ八騎将と認めたくない輩もいるけど……。

田村:(ボソッと)ミハエルゼールビスですね。イヤな奴ですよ、雨が降っても自分だけ傘をさしたり。

冬馬:(ボソッと)1巻の最後に会った人ですね?
(編集部注:7月発売のCDドラマの話である)

ライズはやはり超合理主義者!?

田村:やっぱり、幼少時の体験ですかねぇ。父親を見てきていますからね……。
他人と一緒に何かをするというのが怖いんでしょう。

冬馬:それはライズに止まらず、おそらく読者の方にもそういった思いがあるのかも。
だからこそ、みんなライズに共感したのかもしれませんね。

ライズ:最初から信用しなければ、裏切られることもないじゃない……。

田村:合理的だな……(苦笑)

冬馬:そういえば、食事もカロリー計算とかしてるんですよね。毎日一定量摂って、とか。

ライズ:食事は生きるために必要な栄養を摂取できればいい。おいしい、おいしくないは関係ないわ。

冬馬:それは、失礼な話だなぁ。せっかく心を込めてゴハンを作ってくれる人がいるのに。
殺生してるんだから、せめてありがたく食べてほしいですね。

ライズ:弱者は搾取されるものじゃなくて?

冬馬:弱者に対する愛がなければ上には立てないよ。

ライズ:でも、この世は勝者が上。勝者には生を、敗者には死を……。

田村:それは、お父さんの教え?

ライズ:戦場での掟ね。死んだ人間に明日はない。
明日が見たかったら生きるしかない。生きるためには排除するしか……。

冬馬:三段論法ですねぇ。じゃあ、料理とかはしないの?

ライズ:食料は売っているから……。

田村:15年おいしいと感じて食べてないから、難しいでしょうねぇ。料理作っても……きっと地味な食卓だな(苦笑)

ライズの理想の相手とは?

田村:ところで、冬馬さん的に「主人公像」と言うのはどうとらえてます?

冬馬:そうですね……、まず東洋人だと言われているので、東洋人かな(笑)。
日本人とどこかの混血なのかな、と思ってました。
ヨーロッパ系と日本人の混血で、名前のどちらかに日本名が入っていて、黒髪で……少し褐色の肌。
目は……グリーンかブルーですね。

田村:結構、具体的ですね(笑)。

冬馬:ライズより背が高くて、着やせするタイプかな(笑)。

田村:とおっしゃってますけど?

ライズ:…………(照れている……らしい)。

田村:こんなライズですけど、もし自分のお友だちだったら?

冬馬:彼女ほど生死をかけてはいませんでしたけど、危なっかしくてストイックで、
周りなんか信じないという人が親友だったんで、気持ちはわかりますね。
ライズもとにかく不器用で、一生懸命生きてるから……。
誰か親友と呼べる人を見つけられたらいいな、と。

田村:じゃあ、冬馬さんはライズの親友候補ですね。

CDで展開する次の『みつめて〜』

冬馬:一年前にゲームの収録をして、今度はCDドラマ。
今までと違い彼女が色々な人と話をするようになったので、ライズに1歩近づけた感じがします。

ライズ:私もあなたに声を当ててもらって、良かったと思う。感謝……しているわ。

田村:CDドラマ第1巻は、ライズがドルファンに潜入する話です。ライズとプリシラの掛け合いとかが、とても楽しいですよ (宣伝、宣伝!)。

冬馬:プリシラ役の今井由香さん、ノッてました。

田村:さて、CDの宣伝も滞りなく終わったし、この辺でファンに向けて締めのお言葉を……。

冬馬:現実の男女の間柄や生活の中では誰もエンディングを知らないわけですから、『みつめてナイト』を参考にして、
実生活を楽しく明るく前向きに、読者のあなた自身で歩んでほしいと思います。

ライズ:人間、辛いことが多い……。
辛くても生きているのは自分なんだから、自分の思う通りに生きるべきではないかしら……。

冬馬:人に迷惑を掛けないようにね(笑)。

田村:本日はありがとうございました。

冬馬由美
私の親友にもライズに似た人がいたんですよ。

PROFILE
とうま・ゆみ●12月20日生まれ。千葉県出身。青二プロダクション所属。
老若男女、動物まであらゆる役を演じ分けられる実力派の人気声優。
「ロードス島戦記」のディードリット役はあまりにも有名。
代表作は「ふしぎ遊戯」(唯)、「スレイヤーズ」(シルフィール)など。

Pick Up
冬馬さんが選んだ心に残るあのシーン
“好き”な気持ちを必死に隠そうとするライズの姿

普段は努めて無表情なライズが、好感度が高くなった状態で見せる戸惑いながらのぎこちない笑顔。
冬馬さんが選んだのは、特定のイベントではなく“大好き”状態のライズ全般。
収録時には、態度は素っ気ないんだけど、でも本当は好き、という微妙な感情の込め具合に苦労されたそうだ。

ゲーム画面:運動公園のライズ
▲やはり、この状態は“視線をそらすしぐさ”に尽きるんじゃないでしょうか?

ライズ・ハイマー
冬馬さんに演じてもらえて良かった……と思う。

PROFILE
1月28日生まれ。その正体は、ヴァルファバラハリアン八騎将の1人である『隠密のサリシュアン』。
実はドルファン国王の実兄の娘であり、唯一正統な王家の血筋を引く高貴な身分なのである。性格は……冷徹。

Pick Up
ライズが選んだ心に残るあのシーン
心のままに叫んだ“ラストイベント”

ライズ自身が選んだのは、やはりエンディング直前の「一騎討ちに敗れた父親(ヴォルフガリオ)をかばうシーン」と
「主人公との一騎討ち」の2つ。
“初めて自分の感情を抑えられなかった瞬間”だった……とのコメントをもらったぞ。

CG絵:ライズの怒り
▲騎士として気丈に生きた彼女が見せた“本音”。

『みつめてナイト』シナリオライター田村純一氏が語る『みつめて〜』のテーマとは?

 このゲームの登場人物はみんな、くり返す日常から抜け出そうともがき、努力しています。
そして主人公との出会いは、その“きっかけ”となるわけです。
そんな彼らが描く人間ドラマ……それがこのゲームの真のテーマ『明日を夢見て』なんです。

PROFILE
たむら・じゅんいち●(株)レッドカンパニー所属。
本作のディレクションと構成・脚本を一手に手がける『みつめて〜』の父。
現在はCDドラマの脚本を執筆中。


※ライズのプロフィールの「国王の実弟」を「実兄」に修正
※「ライズが選んだ心に残るあのシーン」で「ライズ」の部分が「冬馬さん」のままだったのを修正


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