みつめてナイトR〜大冒険編〜の謎いろいろ

その1 O2のコードネームについて

見えざる閃光:零人(最高指導者)
焼け付く吹雪:星輪(副指導者)
動かざる流水:??(四天王)
冷たき炎熱 :カルノー(四天王)
まばゆき暗黒:ロベルト(四天王)
静かなる雷鳴:主人公(四天王)

なので、分からないのは流水と、本名でないとすると閃光と吹雪です。

コードネームはそれぞれ前半と後半が矛盾した言葉になっていて、正体が分かっている3人は
冷たき炎熱→クールな熱血漢、まばゆき暗黒→陽気な外道、静かなる雷鳴→体制派を装った復讐者で、前半が外見、後半が本性となっています。
この法則が正しいと仮定すると、流水は外見上動いていないが、実際は動いている人物という事になります。

水関連の名前だと水の都のアクア、セルリアン(ブルー)医師、マリン副執政官あたりが怪しいですが、ダイから資金援助を受けているO2とは敵対関係のはずです。
その上でレジスタンス側にも加担していたと言う可能性もありますが。

ミッドモネー村長の台詞からは流水はマルキ神儀官とタメを張る人物との事で、とりあえず思いつくのはアンダビの長老、ケープリバーの市長あたり。
タイレル博士も一応入るでしょうか?

リンダと暗黒のやりとりは意味ありげでしたが、再確認するとお互い知っていた以上の意味はなさそうでした。
リンダにO2を支援する理由が全くない(むしろ困る)というのもあるので、可能性はかなり低いと思います。
(リンダの家(ザクロイドかどうかは不明)が、ダイにも裏で武器輸出をしていたという話があったので、含みの意味はそれ?)

ライズは流水が上司である事が分かっています。
ライズのニックネームは「赤い運命」だそうですが、何か関係あるのでしょうか? (セーラが赤い○○とか言ってましたが。)
余談ですが、主人公の芝居のような通称というコメントは、(かなり)昔、山口百恵主演の「赤い」シリーズというのがありました。
(「非情のライセンス」というのも、実は(とても)古いドラマのタイトルだったりします… ドラマ・キイハンター主題歌(歌:野際陽子さん)の方かも?)

そもそも、刻の涙継承者の誰かの正体がもし流水なら、主人公が正体を明かした時点でライズ同様、正体を明かすはずなので可能性はないですね。
もし流水がパーティー内にいるなら、ライズがわざわざ連絡員に密会する必要も無いですし。

マルキ神儀官、クルガン将軍はパルメを滅ぼした張本人なので可能性は0です。

プリシラ説はピラミッドでカルノーが流水が閃光の指示に驚いていたという会話のすぐ後に、プリシラが失踪中と言う話に驚いていたので、可能性は低いと思います。
もしプリシラに面識があるなら、雷鳴に流水の正体を伏せておく理由もないですし…。 カルノーに姿は見せていないというなら可能性は残るのですが。
それと、プリシラ説だと、ライズがプリシラ人形に短剣を刺していたとか、私にとってもアイドルという言葉の含みの意味が変わってくるのですが…。

今の時点で、私が怪しいと思っているのは、ケープリバーの市長です。
その理由は…、

・「動いていないように見えて動いている」と言う部分では、彼女は市内から移動しているようには見えないが、
 最新鋭の高速船(ネクサス8)を管理しており、その気になれば大陸間の移動も可能である
 (主人公に船を譲り渡した時には、既に2番艦が完成していたという台詞もあり)
・どちらかというと反体制側に近い思想の持ち主である (正体を知らない雷鳴とも意気投合していた)
・マルキ神祇官ともタメを張れるキレ者 (とりあえず粛清は免れており、マクラウド曰く、神祇官には気に入られているらしい)
・カルノーによると、流水は普段は冷静な性格
・水関連の街(ケープリバー)に住んでおり、ナメクジ型モンスターによって、街自体が文字通り「動かざる流水」状態だった
 主人公に仕事を依頼したのは、(この時点ではまだ抹殺命令が出ているので)、あわよくばモンスターに殺させる意図があったという解釈も可能
・流水配下のライズが仲間の連絡員と密会するイベントが起こるのはケープリバー市内
・流水はライズ曰く浸透作戦(組織内部に潜り込んで作戦を行う=要するにスパイ)を得意とする部隊のトップであり、
 半独立都市、かつ、民選によるケープリバーの市長と言う立場は格好のものである
・ケープリバーはフローレと並ぶスパイの街である

などです。
タイレル博士もかなり似ていますが、彼の場合、オルカディアへの恨みという部分が若干弱いのが気になりました。(むしろ自分自身への後悔だと思います)
また、表立ってオルカディアに移動していたというのもあります。 可能性としてはまだ充分候補に残ると思うのですが。

閃光と吹雪は某国の指導者のもじりっぽいのは置いておくとして、
星輪=スターリング=ラミレス説というのも考えましたが、O2の結成時期や台詞などから可能性はないようです。 (勝手に名前を使われた可能性はありますが)
閃光は雷鳴の正体を唯一知る人物との事なので、雷鳴とその人物のリアクションも重要だと思いますが、この2人だと演技で切り抜ける可能性も高そうです。
(暗黒はダイからO2に派遣された、執政官(ダークプリンス)直属の部下のようです。 そういえば、ソフィアが「もうボスはいないんですよ」とか言ってましたね。)

その2 "刻の涙"の継承について

聖始父母の正統な系譜はオルカディア王家ではなく、刻の涙継承者の5人(?)で、オープニングの赤ん坊は5人の祖先の一人です。(※1)
もし、一万年前の世界に2人しかいなかったとすると、第3世代以降は自動的に(★☆自主規制☆★)ということになり、全ての人間が彼らの子孫と言う事になるんですが…。
だとすると、刻の涙の継承はどういう基準で決まっていたのでしょうか?

典型的な男系社会(※2)だと長男にというのが自然だと思いますが、何故か継承者は5人とも女性です。
作中に出ている人物では、ソフィアの父やリンダの父、レズリーの父母、場合によっては伯父、伯母が継承していても良かったはずですが…。
聖始父母の子供の性別はEDグラフィックからの判別は難しいですが、ばらばらなので(でないと第3世代以降が生まれないし、OPの赤ん坊を"坊や"といっています)、
初代の性別に準じていたという説明も出来ません。

それに、(★☆自主規制☆★)だった場合は、第3世代は1人目に1個目、2人目に2個目とかいう感じで結構適当になりますよね。
まあ、継承が適当なのだとしても、結果的に彼女らは宝玉を持っていただけで、(ある意味とても悲しい事に)特別な何かがあったと言う訳でもなかったのですが…。

※1 奇数周OPより、6つの刻の涙のうち一つをノエルが持ち、5つを子供に分けたとのことなので
※2 特にオルカディアはそうとしか…

その3 神託の謎

とりあえず、マルキ神祇官とその部下やシアンラーク執政官は、この「神託」を受けられるらしいのですが、
一応正確ではありそうなものの(※1)、第一に粛清すべき雷鳴の真意を見抜けなかったりとか、内容に結構むらがあります。
執政官の「オルカディアが攻めてくる」というのは、悪魔の憑依後なので、神託ではないと思いますが。

そもそも、ここは神がいる世界なのかと言う事自体が疑問です。(※2)
宗教はあって(※3)、教会もあちこちにあるんですが、神父によると、神は見ているんだけど、土日休みだったり、見ているだけだったり…。
まあ、ギャグ世界なので、この辺はかなり適当なのかも知れませんけどね…。 (でも、キリスト教を信じている人はあのギャグをどう思うんでしょうか…)
仮に本当に神の力だとして、人の命をダース単位で奪うような神祇官の神託がオルカディアで一番正確なのは何故でしょう?
だからあえて雷鳴の正体は教えなかったとか? …にしても、もっと他にやり様があるのではないでしょうか?
例えば、神祇官の霊視能力を奪うだけでも彼の地位が危うくなるはずですし…。
あるいは、教えてしまったらつまらなくなるので教えなかったとか……?

※1 マクラウドやライズは人の心につけこんだインチキという分析ですが、それでは序盤の神託の刻の涙やノエルという単語が出てきた理由などを説明出来ません。
※2 あるいは神とは誰を指すのかとか。 ちなみに無印の場合は神に類するものはいないと断言されていました。
※3 創世記が聖始父母版なものの、明らかにキリスト教系に見えますが… それとは別に仏教のような宗教もあるようです。

その4 勇者=クリスの転生という解釈の矛盾?

無限ループの所で書きましたが、クリスの転生が何回もダークプリンスと戦っていたんじゃないかと言う推測についての疑問です。
クリスの方は転生する度にリセットなので問題ないんですが、謎なのはマザーウェルのパコピコ姉妹です。
マザーウェルは人間世界と時間が独立しているので、勇者が刻の涙を使って何度か行き来していた際にも姉妹が立ち会っていたはずなんですよね。

でも、ピコは人間世界からマザーウェルに来る方法は分からないと言っていました。
今までは勇者が勝手にマザーウェルに乗り込んでいたから、姉妹には分からなかったんだと考えれば通りますが、
だとすると、過去の勇者はどうやってマザーウェルに乗り込む方法を知ったのでしょうか?
それに、そもそもマザーウェルの物質である2つの飛行石と騎士団長の証はどうやって人間世界に持ち込まれたのでしょう?
あるいは、なぜ人間世界に持ち込んだのでしょうか?

刻の涙がマザーウェルの物質と言う事は、5人の子供はマザーウェルから刻の涙の力で人間世界に送られたと言う事(?)、
つまり、奇数周オープニングでパコ親子がいるのは既にマザーウェルなんでしょうか?
だとすると、聖始母ノエルとパコピコ姉妹の関係は? ……結局分からなくなりました。

その5 主人公が妹を食ったと言う話

該当部分の「ライセンス有り悪夢3(フローレ)」の会話です。

※真っ暗な画面でイベント進行 (実際は話し手の表示もなし)

メリンダ「
お兄ちゃん…。

コナー「
…………。

メリンダ「
お兄ちゃん…助けて…。

コナー「
はっ……。
夢……。

警備兵A「
こいつ、目が覚めたようだぜ…。

警備兵B「
妹と違ってタフだな。

コナー「
妹は…メリンダは…どこ…?

警備兵A「
お前といつも一緒にいるぜ。

警備兵B「
ははは、そいつは、ちげえねえや。

コナー「
………?

警備兵A「
そんなに妹に会いたいのか?
だったら、そこの部屋にいるぜ。

警備兵B「
ほら、入んな。

SE:ドアを開ける音の後、足音

コナー「
メリンダ…。

コナー「
…………。

コナー「
うわあああああああああああああああ
あああああああああああああああああ
あああああああああ!!!!!!!!

…以上、妹を食べたとはどこにも書かれていませんが、
この説を取られる方は暗黒都市ダイで老人がSグリーン工場送りにされ、戻ってこないという話(こちらは確実)から、
妹もSグリーンにされ、知らずに主人公が食べさせられた(=一緒にいる)のではという解釈のようです。

しかし、上の「いつも一緒にいるぜ」とは、「妹は死体になったのでここから出られないし、お前も一生ここからは出られないぜ」で、充分通りますし、
また、Sグリーン工場は恐らくソイレント大陸のダイにしかなく、しかもこれは執政官が悪魔に憑依された後に建設されたものなので、
コナーが最後に妹を見た後、妹死亡→死体を工場に送って戻って来る→食事→気絶という流れはかなり無理がある気がします。

拷問の内容については…、フォロー不能。
まあ、マクラウドの歪み具合から察してくださいという感じなんでしょうね…。

その6 ライズは非処女?

まあ、どうでも良い話といえばどうでも良い話なのですが、割と話題に上る事が多いようなので…。
以降は該当部分の「パルメ村吸血村人襲撃(ライズver.)」の会話です。

※小屋の中にある医療箱の前に来ると、吸血村人が乱入してくる

村人A「
う〜、…の、喉が熱い…。
もう…我慢できない…。

村人B「
しょ、処女のにおいがする…。
ち、血を、新鮮な処女の血をくれ〜。

村人C「
あ、あなた方の熱い血を
分けて下さいな…。

村人C「
哀れと思って、ほんの少しでいいから
恵んで下され…。

村人D「
ぐるるるる…。
処女の白くて柔らかい首筋に、
ずぶりと牙を差し込みてえよお〜。

村人D「
なあ、そこのあんちゃんも
そう思うだろう〜?

※ライズ、前に出る

ライズ「
あなた達、元々は人間でしょう?
「鷹は餓えても穂を摘まず」
という言葉を知らないの?

ライズ「
もっとも、涅槃に行って全ての
苦しみから解放されたいというのなら
協力は惜しまないけど…。

※吸血村人A、C、D立ち去る

村人B「
ああ、あんた達、行っていいよ。

村人B「
食いモンが足りなくて仲間内で
殺しあうのも
馬鹿らしいからな。

村人B「
それにしても、
俺の鼻も鈍ったモンだぜ…。

※吸血村人B、立ち去る

村人Bが前半で処女のにおいがすると言っておいて、最後に鼻が鈍ったとあるので、素直に考えるとつまり非処女という話ですね。

ただ、吸血村人はライズが非処女だから退散したと言うのは不自然です。
というのも、後ろにもう一人いるから。 ライズが駄目ならそっちを襲えばいい話です。
ライズがいない場合は同行者がどんな組み合わせでも戦闘を続行してきます。
つまり、もう一人も非処女という可能性はないので、これが即、撤収する動機にはなりません。

そこで村人Bが退散する動機(言い訳?)、「食いモンが足りなくて仲間内で殺しあうのも馬鹿らしい」ですが、
"仲間"が"モンスター"を意味するのか、"人間"を意味するのかで意味が変わってきます。

ライズの格言「鷹は餓えても穂を摘まず」とは、鷹はどんなに餓えても(肉食だから当然)稲穂を荒らす事はない
転じて、高潔な者はどんなに困っても節を曲げる事はないという意味ですが、
前者の場合だと、ライズ(モンスター?)に高潔な者(モンスター)はかつての節を曲げないものだという話を聞かされ、
仲間(モンスター)同士の潰しあいはしない決まりにもなっているので襲うのは止めたが、人間かと思ったのに「俺の鼻も鈍ったモンだぜ」という解釈になり、
後者だと、ライズ(人間)にかつて高潔な者(人間)であったなら自分の節を曲げるものではないと説得され、
確かに仲間(人間)内で殺しあうのも馬鹿らしいので止めた、という解釈になると思います。
(この場合、吸血村人たちが唯一の食料=人間の血を吸わないと生きられないのだとすると、馬鹿らしいから止めた=死ぬ覚悟という意味になりますが)

後者の場合、襲うのを止めるのとは関係なく、近くに寄ってみたら非処女だった→「俺の鼻も鈍ったモンだぜ」という解釈、
あるいはただ脅されて退散するのも悔しいし、近くに男がいたのでからかってみた、又は、こんな怖い女が処女の訳がないなど、どのようにも解釈出来ます。

少なくとも、シナリオライターがそのように解釈出来るように(あるいは追求された時に別の解釈も出来るように)悪意を持って配置した事だけは間違いないと思います。
もしそうでないなら、こんな紛らわしいエピソードをわざわざ入れる必要は全くありませんので。
第一、決戦前のオルカディアの安息日イベントはどう好意的に解釈してもR18展開ですしね…。 (当然、こちらにも別解釈の余地(逃げ道ともいう)はあります)
そう考えるとこのイベントは、Rのライズは非処女だけど、嫌なら別解釈も出来ますよ、と捉えるのが妥当な所なんでしょう。 (黒い…)


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