開発中→製品版の現在確認可能な変更点


ロゴ

雑誌の新作速報などに掲載された初期版が存在する。
初期版は「みつめて」の文字のフォントが斜体字であり、元の形もかなり違う。
初期版は文字の大きさが均等で、「みつ」に対して「めて」の位置が下がるが、決定版は「み」が大きく、他は均等。
「ナイト」も基本的なデザインは一緒だが、良く見ると剣の柄の形や、字の形、配置がかなり違う。
色使いは、決定版が「みつめて」が黄色、「ナイト」が水色、全ての文字に白い外枠があるのに対し、
初期版はロゴ全体を左から右に青緑→水色のグラデーションで、外枠はない。 (「ナ」だけ左側が白(黄色)っぽい)
(ファミ通及び、G'sエンジンの新作速報より)

※初期版も落ち着いていて結構良いと思うんですけどね。
 蛇足ですが、決定版のロゴはRにも配色を変えて(橙色)そのまま使用されてます。

システム関連

本当はアナログ的なゲームが目的で開発をしていたのですが、ちくしょー超デジタルではないか!!
パラメータなんか出さずに通称だけで自己評価させたかったんです。
(ドラマCD2の見開き紹介文 ディレクター・ゲームデザイナー 高野泰氏)

※「財力」がアナログ評価の名残かも知れません。
 ファミ通の記事に開発初期にときメモとは一線を画すアナログ的なアプローチを目指していたとあります。
 広井王子氏も積極的にプッシュしていたようですが…。
 恐らく色々な制約で断念したんでしょうね。

    ――絵といえば、エンディングはキャラが光っているようなきれいなものですよね。
高野:ええ、はじめは高速恋愛シミュレーションというのを目指していました。
    絵は256色で、製品版よりも少し速かったんです。
    いいシナリオなのに、遅いシステムでつまらなくしないように、技術的にそこをフォローしたわけです。
    でも、やっぱり特殊ポーズのイベント絵にギザギザがでてしまうのがいやで。
    たまにみる絵なんだから32000色できれいにしようと思って、今は32000色を使っているんです。
    で、エンディングは最後だからアップにしましょうって。
    本当はあそこで目をうるうるさせたかったんですけど(笑)。
(新紀元社攻略本(キャラクター&ワールドガイド)の高野・田村対談)

※解像度が同じでも色数(中間色)でギザギザはフォロー出来るので、そういう意味でしょう。

・ENE(エナジー) … 得意なコマンドを実行していれば上昇。 高いとコマンドの成功率が上がる。
・K.P(ナイトリーポイント) … 現在の評判を表す。 聖騎士の道標にもなるらしい。
・MON(マネー) … 毎月国から支給される。 その他にアルバイトで稼いだり、イベントクリアで貰える
・一騎討ちのゲーム画面、敵名表示 ボランキオ→不動のボランキオ
(コナミマガジン みつめてCLUB Vol.4より)

※それぞれ「コマンド成功率UP値」(隠しパラメータ)、「騎士勲章」、「財力」に名前変更(?)。

・訓練パート、訓練中ミニキャラの左のウィンドウに財力の項目がある。剣術の成功度○(恐らく)の場合、
経験値 006
獲得!!
財力 002
払った!
 のようになっている。
 馬術は010/002、信仰は006/002、学問は003/002、礼法は004/003、魅力は002/002、休憩は000/001。
 バックの絵が製品版と違う。 (礼法は何故かキャンバスに絵を描いている絵になっているなど)
・戦争パート、敵軍の表示が"Valpha"ではなく"Valpha brhurian"となっている。
・コマンド画面はD1(ドルファン元年?)、LV8で「暗黒の刃」の通称という、いかにもな開発初期画面。
 画面の感じは製品版とほぼ同じだが、ウインドウ色が若干暗く、パラメータウィンドウの内容が明らかに違う。
 フォントが斜体字でなく、製品版の6種以外にVIT、ENE、HIG、MONというパラメータがある。
・ソフィアの出会いの背景が夜。
(週刊ファミ通発売前記事より)

※訓練所では財力を支払っていたようで、初期バージョンでは表示されてたようです。 (完成版でも同じかも知れません)
 パラメータはENEとMONはともかく、VIT、HIGというパラメータが謎。 一つは騎士勲章じゃないかと思いますけどね。
 ソフィアの出会いが夜という事は、最初は夜に入国してたんでしょうか? (みつめてナイトだけに?)
 余談ですが、この時点でのテキストも多分製品版と変わりないので、シナリオはかなり早い段階で完成していたようで、
 ウィークリートピックスの見出しも既に出来ています。

・ヴァルファ側の部隊数70で各戦場の画面→プレイヤーLV7で互角になるので、いかにもな開発中画面
・半透明文字ウィンドウの画面を確認→廃止(上記のちょっと高速な256色バージョン時のもの?)
・「部隊は右で説明している4種類(序盤は3種類)のユニットから編成され、各ユニットの隊列を決めるだけで自動的に戦闘開始。」
 →工兵は最初から使用可能に
・「ユニットには相性があり、矢印はその優劣を示す。 なお工兵は平均的な力を持つ。」
 →工兵は全ての兵種に強いユニットに
・相関図第2弾:リンダ→ハンナ(ライバル視)→一方的からお互い(リンダ⇔ハンナ)に変化
(電撃プレイステーション発売前記事より)
・ヴァルファ側の部隊数287で首都城砦戦→ヴォルフガリオ戦なので部隊数は600程度になる
(電撃G'sマガジン発売前記事より)

※最初は兵種を4種類から選べたようです。
 工兵は特に癖のないユニットだったようですが、旨味はあまり無いような? 強いて言うと一番パラメータが低いのと取り替えるくらいでしょうか?
 なので、初期から工兵が歩・馬・弓以外のパラメータの平均だったとすると、
 弱い兵種と自動交換、全ての兵種に45%増しという改変は妥当だったと言えそうです。
 出すとお徳なので狙ってみようという意図かと思っていたのですが、むしろ救済措置だったみたいですね。 (当然でしょうか?)
 相関図は初期はハンナの方が強かったみたいな印象も受けます。 単に誤植の可能性も高いのですが。

なぐってないと(曲名)→こわしてないと
(オリジナル・ゲーム・サウンドトラック)

※単純な誤植かも知れませんが、本編の発売直前に名前変更したため、サントラの方で修正をミスった可能性が高いのではと思います。
 中に人が入っている鎧を「殴る」は確かにまずいかも。 なので、中の人を傷つけないで「壊す」という表現に改めたのでは?
 ミニゲームの内容自体は恐らく変わっていないと思うのですが(笑)。

キャラクター関連

田村:ライズは淡白な性格なんで、絵があがった時に、納得いかなかったんです。
    やっぱりライズがまっ正面向いてポッはやだなって。 で、忙しい中、高野さんにちょっと目をずらしてくださいってお願いしました。
高野:そうそう、動かすの大変でした(笑)。瞳だけかえればいいってものでもないと思いましたし。
    でも、こういうこだわりが大切なことだと思うんです。
    去年の夏、忙しかったんですけど、もう間に合わないということで、家にマック買って自分でやったんです。
(新紀元社攻略本(キャラクター&ワールドガイド)の高野・田村対談)

※ライズの目そらし秘話ですね。 ちなみに高野氏はライズのファンとのことです。

――キャラクターはどの位いるんですか?
田村「かなりいますとだけ言っておきましょう(笑)。 男も女もいっぱい出てきます」
高野「それでもずいぶん絞って残った数なんですよ。 最初の企画段階では異様にいましたね。
あまりに多過ぎて随分削った気がするけど、あんまり減ってないですね(笑)。 2人のキャラクターが1人になったりもしてますし…。
中には没になってゲームには出てこないけど、開発内で生きてるキャラクターもいます(笑)。」
田村「最終的な人数はゲームやってのお楽しみと言う事で」
(ガールズフリーク 田村・北尾・高野対談より)

※かなり多かったので削ったけど、あまり減っていない…と。 (DolphanStation様のイベントレポートによると、初期22人だそうです。)
 あと、2人を1人にまとめたキャラというのが誰なのかが気になります。
 とりあえず、現在判明しているボツキャラは以下の4人です。

 ロゼッタ : 通常版の説明書のキャラ対比図(ベスト版では削除)にその姿がある (開発初期まで残っていたキャラと思われる)
 アリッサ : 正確にはその元ネタ コミック版のヒロインだが、あとがきにその記述がある (下記参照)
 純愛姉妹 : コナミマガジン及びREDサイトの みつめてナイトコーナー(アーカイブ参照)にいた各務原(かがみはら) 純と愛の姉妹
          REDのサイトで没キャラであることを暴露 (下記参照) 本文のライターは多分REDの広報の方

※ロゼッタ、アリッサは白黒の絵が各1枚、純愛姉妹はささきももこ氏のSD絵でのみ姿を確認出来ます。

アリッサですけど……
アリッサ「ん?私?」
実はゲームでボツになったスリの女の子がもとになってるのだ
アリッサ「ふ〜〜ん」
(みつめてナイト-Another Story-あとがきより)
各務原 純(左)(Jun Kagamihara)
こんにちは各務原純です
私たちボツキャラ姉妹は今日も頑張ります……

各務原 愛(右)(Ai Kagamihara)
こんにちは各務原愛で〜す
このコーナーは私たち姉妹の独壇場なので好き勝手やってま〜す
(RED公式サイト『愛してなんかいられないってば!』コーナーより)


…こうして見ると、短期間で制作された(企画2〜3年、制作1年半)だけに(?)、変更点は結構少ないように感じられます。

みつめてナイトは比較対象があってこそ期間内にできた作品である。
(ドラマCD2の見開き紹介文 ディレクター・ゲームデザイナー 高野泰氏)

…だそうです。
ここで言っている「比較対象」とは、やはりときメモを指しているのでしょうか?

ちなみに田村氏がみつめてナイト以前に関わったバーニングヒーローズでは発売直前まで情報が迷走していたそうです…。
(匿名希望様より多くの情報提供をいただきました。 ありがとうございました。)

本当にどうでもいい覚書

その1
ヒロインの雑誌などで紹介された大まかな順番です。
学生組のソフィア、ハンナ、レズリー、ロリィはともかく、リンダとライズが遅めだったのは意外でした。

ソフィア (プレスリリース)
ハンナ・レズリー・ピコ (雑誌の新作速報)
ロリィ(以下、発売前記事)
クレア・テディー・キャロル
スー・ジーン・リンダ
ライズ・セーラ・メネシス
プリシラ・アン(これ以降発売まで紹介されないままの場合も… プリシラは集合絵では初期から掲載されていた)
ノエル

その2
DolphanStation様のイベントレポートより、台本は全19冊(!)だそうです。(ヒロイン16冊+ストーリー3冊?)
声優さんに渡された台本の表紙には各キャラのイラストが描かれており、それぞれ色が違います。
現在判明しているものは以下の通り。 (週刊ファミ通と電撃PlayStationとプリティグラフィックの声優紹介の記事より)

ソフィア(小西寛子さん):オレンジ
ロリィ(桑島法子さん):薄い紫?(見えてる部分が少ない) もしくはピンク?(桑島さんの横にあるが、ロリィ用かは不明)
レズリー(岩男潤子さん):水色?(岩男さんの横にあるが、レズリー用かは不明)
アン(国府田マリ子さん):濃いピンク
ライズ(冬馬由美さん):黄緑(電プレの対談企画で2名の読者にサイン入りでプレゼントされた)
他:不明


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